Sier(システムインテグレーター)は、業務システムを構築する企業となっています。
SFA、CRM、ERP等から、日報作成システムや経理システム等の1システム単位でも構築を請け負っています。
そんなSierの「ビジネスモデル」と「転職事情」について書いていきます。
Sierに興味のある学生や社会人の方は、読んでいただければと思います。
退職代行を使いたい!! でも...
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・結局、どれがおすすめなのかわからない。
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Sierのビジネスモデル
Sierのビジネスモデルは「人月スタイル」である。
そのため、ロングテールである「システム導入から保守」といったモデルで、クライアントと長く付き合うことを目標にしているケースが見受けられる。
保守中に新しい案件を受注することで、さらに売り上げをあげていくスタイルである。
つまり、長期的スパンで、顧客と信頼関係を築いていくことが利益につながるビジネスモデルとなっている。
「製品を売って利益を上げるのが目的ではない」と認識しておこう!
人月でお金をもらうためには、ロングテールを狙う必要があるため、人を大切にする傾向がある。
人を大切にするので、システムを利用する側より発注サイドの声を聞くことが多くなってしまう。
その結果、ユーザが使いづらい保守メインのシステムが完成してしまう。
日本のSierが外資系のITコンサルティングファームに、市場を取られている原因の一つとして、「ユーザファーストではない」という理由があると思う。
金をかける対象は、人では無く、製品(システム)にかけるべきである。
Sierに居るシステムエンジニアの成長について
Sierのエンジニア(プログラマ)は、成長しづらいと考えている。
それは、人月の部分で記載したが、重視しているのは「システム」では無く「人」になっているからだ。
現場ではクライアントの言うとおりに構築出来るエンジニアが重宝されるし、御用聞きが欲しいと言われる。
また設計や交渉、折衝等でクライアントと話すことが多くなり、プログラミング能力は伸びなくなる。
私の知り合いで、「プログラマになりたい」と言っていた人は4年間同じプロジェクトで、同じ技術を扱っていた。
そのため、「新しい技術を学びたい」という理由で転職してしまった。
Sierは新しい技術を常に学びたいエンジニアにとっては良くない環境であると実感した。(全てのプログラマにとって、悪い環境と言う訳ではないが。)
Sierからの転職
知り合いが転職した話は上記で話したが、Sierの社員の市場評価を考えていく。
まず、結論からになるが「Sierからの転職はしやすい」と考えている。
Sier業界自体の未来は明るいとは言えないが、Sier社員の未来は明るいと言えるでしょう。
私はITコンサルティングファームだが、元Sier所属の社員はものすごく多い。
なぜSierの人材は、市場価値が高いのだろうか?
その理由は、「顧客折衝」「マネジメント」「スケジュール管理」など、様々なビジネススキルが相対的に高いからと考えている。
なぜビジネススキルが高いのだろうか?
Sierの社員は比較的、高偏差値大学を卒業した人が多い。
優秀な社員が優秀な若手を教えるといったスパイラルに入っている。
それだけでは無くSierは他の業界より人材の流動が激しい。先月までOJTで隣に居た優秀な先輩が転職によって居なくなることが往々にしてある。
後輩は先輩が抜けた穴を埋めるため、強烈な成長やマルチに活躍することを求められる。
先輩が「顧客折衝」「マネジメント」「スケジュール管理」といった業務を持っていた場合、後輩は年齢に関わらずその業務をこなす必要がある。
その結果、他の業界よりも成長が早く、ビジネススキルを身に着けることにつながるのでは無いか。
Sierの優秀な若手人材はどこへ?
Sierは慢性的な人材不足である。それは、20代後半から30代前半の世代が転職してしまうからだ。
市場価値の高い若手はどこへ行くのだろうか?
転職先として多いであろう企業群を提示し説明していく。
web系企業
web系企業への転職の理由は、「新しい技術を使いたい」ということである。
つまり、上記の思いを強く持つエンジニア気質の人はweb系へ転職することが多い。
例えば、Sierでjavaばかり扱っていたプログラマがweb系企業へ転職した後、swiftやpythonに触ることで、いきいきと仕事し出したのを聞いたことがある。
つまり、エンジニア気質の彼らの知的な好奇心を満たすのは、場所や企業の名前ではなく「新しい技術」なのだ。
外資系企業
外資系企業への転職は、「年功序列が嫌だ」という理由が多い。
Sierは年功序列のため、実力があっても給与は横並びである。また、プロジェクト配属や勤務地は運の要素が強い。
その結果、成果を出して続けてきた若手は「なぜこんなに不遇なのか」と不満が募っていくのである。
外資系企業は実力主義なので、成果を出せば給料が上がる仕組みになっている。成果を出すことで、自由で裁量が与えられるという環境に憧れているのだろう。
上記の要因から、外資系企業へ転職することが多いと考えている。
他業種の企業
単純にIT関係やストレスの強い環境が合わなくて辞めてしまうこともある。
他の業種にいっても通用するくらいのビジネススキルを持っているのが、Sierの若手である。
クライアントとの折衝やスケジュール管理は他の業種でも転用して使用することが出来る。
また、クライアントの業界の内部事情まで把握できるので、クライアントと同じ業界へ転職する人も見受けられる。
このようにSierの優秀な若手はどこでも活躍することができるので、他業種に転職することも可能である。
退職代行を使いたい!! でも...
・退職代行業者が、多すぎて選べない。
・結局、どれがおすすめなのかわからない。
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Sier業界のビジネスモデルとエンジニアの転職事情をまとめて紹介!まとめ
Sier業界のビジネスモデルや転職事情について説明致しました。
若手の頃からクライアントと折衝したり、スケジュール管理をすることが出来るのは、一つの魅力ですよね。
当記事を読んでSierの理解を深めて、転職や就職に役立てていただければと思います。
とは言っても、なかなか転職するにはハードルが高いですよね。人月でのシステム構築に嫌気がさしても、転職するほどではないですし。
しかし、転職市場を気にしておくことはとても重要です。
- 自分が転職するときに情報がないと困る
- 転職してきた人のレベルを計れなくなる
- 業務委託をお願いするときに経歴を見てもピンとこない
などいくつかの問題が発生します。
上記のような問題を回避するためには、転職サイトに登録することをおすすめします。無料で使える企業研究、市場調査のサービスだと思って、使ってもいいんじゃないでしょうか?
ちなみに市場価値に疎いITエンジニアは使い物になりません。流行りや最新技術を取り入れられない人だからです。
自分の価値も知らない人間が面接するなんて、受ける立場からしたら嫌じゃないですか?だって、あなたの価格はこれです!って提示している人が市場価値知らないんですよ?
勘弁してほしいですよね。
そうならないためにも、転職しなくていいので、転職サイトに登録しておきましょう。
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