相手から思っている以上に期待されて、失望される。そんなことがありますよね。
僕がコンサルをしている時もそうでした。そこで期待値コントロールについての本を探したのですが、めぼしいものはありませんでした。
そこで、私が調べた期待値コントロールの方法について、この記事で紹介したいと思います。
期待値コントロールの方法がわからない人は必見です。私がコンサルティングファームで働いている時に身につけた手法を余すことなく紹介しますね!
具体的には、
- 期待値コントロールとは?
- 期待値コントロールの方法3つ
- 期待値コントロールを実践出来ないとどうなるか?
この記事は5分で読めます。
周りの期待値が高すぎて消耗している人が5分後には、「こうして期待値コントロールすればいいのか!」と納得できる記事にしていますので、ぜひ一読を!
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期待値コントロールとは?
期待値コントロールとは何でしょうか?
私が考えている期待値コントロールとは、
相手が期待しているハードルの高さを調整することです。
期待値とは、期間やお金、製品のスペック等様々な部分で人間は自分の過去のデータから『このぐらいだろう』という予想を立てたもの。
つまり両者の「想定」がずれた場合、「期待してたのにいまいち」という評価になってしまうのです。
期待値コントロールのゴール地点は、「両者の想定ゴールが同じ」となることだと考えています。そうしないと自分が「100点の仕事した!」と思っていても、相手には0点に写っている可能性があります。
次の章から「両者の想定ゴール」を同じにする方法、すなわち期待値コントロールの方法を紹介していきますね!
期待値コントロールの具体的な方法3つ
期待値コントロールの方法は、三つあります。
- 明確なゴールを設定する
- 相手の知識量を理解する
- 無理な場合は断れ!
それでは順番に紹介しますね!
明確なゴールを設定する
明確なゴールを設定すると期待値コントロールすることができます。
では、明確なゴールとは何でしょうか?それは「数値」です。目標管理などは絶対に数値にするようにしてください。
ダメな例は、「チームに貢献する」「仕事を取ってくる」などの抽象的な目標を立ててしまうことです。
良い目標としては「設計書のレビューを20枚行う」「案件を10件取ってくる」などですね。数値で目標管理することが、最初の期待値コントロールになるのではないでしょうか?
ちなみに僕がしていた目標管理術は、A目標とB目標の二段階で管理することです。
例えば、A目標は全てがうまくいった場合に達成できること。B目標は70点でできることを出しておくのです。
- A目標は、1週間で5枚の設計書を完成させる。
- B目標は、1週間で3枚の設計書を完成させる。
のように目標を立てておくことです。
これを上司にそのままいうと「A目標の期待値」が設定されてしまいますよね。なのでB目標だけ伝えておくのです。
自分のなかの期待値を下げてしまうと、成長が止まってしまいます。よく見かけるのが絶対達成できる目標のみを掲げて、怠けてしまうことです。
相手と自分の期待値を一致させた上で、自分の目標はもうひとつあるのが成長していく素晴らしい人間ですね。
目標は数値で、明確なゴールを設定すると期待値コントロールができます。
相手の知識量を理解する
相手の知識量を理解して話すことが重要ですね。
なぜならば、相手の知識量を理解していないと、とんでもない期待をしているパターンがあるからです。
例えば、システムエンジニアの要件定義がそうなのですが、サーバーの稼働時間が24時間だと思っている人がいた場合に「深夜帯はメンテナンスで止まります」と伝えると面倒なことになります。
相手を納得させるためには、なぜそうなっているかの根拠を伝えることが重要ですね。
例えば、富士山の山頂のペットボトルは値段が高いですが、それに文句を言う人はいないですよね。
それは富士山の山頂に輸送するお金がかかるからです。通常よりもお金をかかることが容易に想像できるからです。
しかし近所のスーパーが富士山の山頂と同じ金額で販売していたらどうでしょうか?間違いなく文句が殺到しますよね。
何で値上げしているかわからないからです。
このように人は自分の常識、つまり知識から期待値を勝手に築いているものなのです。相手の知識量を理解して、期待値をコントロールしましょう。
無理な場合は断れ!
無理な相談を持ちかけられたら断りましょう。絶対に断ってください。
むしろ無責任に引き受けて、完了出来ない方が評価は下がります。自分が頑張ればどうにかなるものは、引き受けても大丈夫です。
しかし最初から無理だとわかっているものもありますよね。その場合は「出来るかわかりません」ではなく、「出来ません」と断ってください。
僕の同期はよく「一旦挑戦してみます。」という言葉を使っていました。とても上手に物事を進めるタイプだな〜と思った記憶があります。
「挑戦だから出来なくても文句言うなよ」という思いを、言葉の下に眠らせているのです。出来なくても「挑戦したんだけど、ダメでした。」というだけで、損にはなりません。
普段難しいことを断っていて気まずい人は「一旦、挑戦してみます」を使ってみると良いかもしれません。
しかし無理なものは、断った方が期待値コントロールとしてはうまくいきます。
期待値コントロール出来ないとどうなるか?
ここまで、期待値コントロールの方法を紹介しました。
- ゴールを明確にする
- 相手の知識量を理解する
- 無理な場合は断れ!
三つを実践して、うまく期待値のハードルをコントロールしましょう。
最後に期待値コントロールが出来ないと、どんなことになるか紹介しますね。
- 上司の評価が低くなる
- 顧客からの要求が高くなる
- 自分やチームが高すぎる期待に答えようとして消耗する
高すぎる期待に、答えようとしすぎて消耗することもありますよね。それで残業が多くなり「自分は何をしているんだろう」と思うことがあります。
赤の他人のために、自分が消耗するなんてばからしくないですか?自分の好きな人とかならまだしも、嫌いな上司やどうでもいい先輩のためなんですよ?
そうなんですよね。「みんながやっているから」という理由で逃げられない、断れない人はたくさんいます。
それで精神が病んでうつ病になって、休職して辞めて。
そんな人をたくさん見たり、聞いたりしました。
僕のいる業界はとてもハードで「デスマーチ」と呼ばれるとてつもない環境でした。【IT業界の闇デスマーチを語る】やばいプロジェクトに配属されたらやるべきこと!
その時に感じたのは、上司や先輩が顧客の期待値をコントロール出来てないんですよ。だから自分の部下に、しんどい思いをさせるような案件しか取れないのです。
今きついのはあなたのせいではないです。でも逃げ出せないのはあなたのせいですね。今すぐ逃げることも可能ですので。
まずは期待値コントロールを試みて、無理なら別の評価される環境で再出発するのが良いでしょう。
逃げる手段を持っておくと気軽に仕事することが出来ますし、仕事を断ることも出来ます。選択肢を多く持っておきたいですね!
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