将来のことを考えると不安。いつ何をすればいいんだろう?
という悩みを解決します。
半分近くの人がキャリアについて深く考えず、新卒で入社したSES企業で働き続けます。
条件の悪いSES企業に新卒から勤めていたら、「何が悪いのか」「どんな行動を起こせばいいのか」分からないですよね。
そこでこの記事では、新卒からSESに長く勤めると陥る問題や対策について紹介します。
僕は転職やフリーランスを経験しながら、IT業界に長らく関わってきました。
そんな僕の元には、
- SES業界に入った新卒が直面する悩み
- SESの破滅人生からの脱出方法
などSES業界の詳細情報が入ってきます。
また実際にぼくが目にしたことや経験したSES関連の事象をこの記事に載せました。
この記事を読めば、新卒でSESに入社した人が具体的に何を行うべきか明確に理解できるでしょう。
7分ほどで読めるので、ぜひご一読ください!
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新卒でSESに入ったら、3つのデメリットを回避するため1年以内に転職しよう!
結論から言うと新卒でSESに入社した人は、1年以内で転職してください!
SESの魅力は、IT未経験の新卒でも雇ってもらえる点です。しかし、長く勤めていると以下のデメリットがあります。
- 市場価値の高いスキルが身につかない
- 長年勤めても賃金が低い
- 現場での人間関係に苦労する
新卒でSESに就職した人は、市場価値の高いスキルが身につかない
新卒でSESに入社した人は、市場価値の高いスキルを身につけられません。
その理由として、
- 難しいプロジェクトを任せてもらえない
- 業界が古く、最新の技術に一切触れられない
があげられます。
プロジェクトの上流工程を任せてもらえない
SESは他者に人材を派遣してお金をもらう、客先常駐型の企業です。
上流工程は難しく、他社の人間に任せると単価が高くなってしまいます。
また、重要なポイントで間違えると後工程に影響するため、能力が高くて成果を計算できる自社の人間に任せることが多いです。
その結果SESで働いている人間は上流工程に就けず、市場価値の高いスキルを身につけられません。
さらにSESの新卒は立場が弱いため、雑務を押し付けられることも多いです。
動作テストやデータ作成といった”作業”をさせられる事例もよく見かけますね。
仕事内容は常駐先の企業に依存するので、自分が希望する仕事ができるかは配属ガチャに左右されます。
SESで働き続ける限り、エンジニアとして一流のスキルを身につけることはできないでしょう。
市場価値の低いスキルだけが身につき、使い物にならない中堅社会人になってしまいます。
業界が古く、最新の技術に一切触れられない
SESに仕事の依頼をする企業は、古い体制企業が多いです。
使用しているプログラミング言語や開発体制、フロー、ツール等が古いと考えてください。
プログラミング言語はJavaやphp、C#がメジャーで古いバージョンが使用されています。
また最新のフレームワークが使われている常駐先もごく僅かです。
ちなみに古い体質なので、
- 炎天下でもスーツとネクタイで出勤
- SlackやChatworkといったチャットツールを使わずOutLookメール
- BacklogやRedmineを使わず、EXCELでWBS、タスク、ノウハウ管理
変化の早いIT業界にいながら、最新の技術に触れられないのは今後のキャリアに大きく影響するでしょう。
以上のような市場価値の観点から、SESで働いていても市場価値の高いITスキルを身につけることは難しいです。
自分の理想と乖離している新卒の人は、すぐに転職を意識しましょう。
新卒でSESに就職した人は、長年勤めても賃金が低い
SESの給料は、IT業界の中でも低いことで有名です。
- ボーナスが無く、給料が低い
- 歳を重ねても昇給が低く、SIerやweb系企業のSEと差が開いていく
お金の話は気になると思うので、詳しく説明しますね。
ボーナスが無く、給料が低い
SESに勤める人の給料は他のIT系企業と比べると低いです。
新卒だと月に19万円程度でしょう。ボーナスも無い企業が多く、あっても10万円程度。
低い給料とボーナスの理由は「多重下請け構造」と「SES企業の中抜き」にあります。
SESにまわってくる仕事は、2次請け・3次請けの仕事です。
その間に関わった全ての会社に中抜きが発生し、SESの受注金額は上位請け企業に比べると低くなっています。
また、企業自体が多額の中抜きしていることもあります。
社会保険料や研修費、交通費などの名目で中抜きを行い、給料が低くなるのです。
歳を重ねても昇給が低く、周りのSEと差が開いていく
SESは昇給の伸びが小さいことでも有名です。
入社一年目の段階では、Web系やSierに入社した新卒との給料に大きな差はありません。
しかし歳を重ねていくごとに、Web系やSierの人とは対照的に給料がほとんど上がらないでしょう。
IT業界は業界全体で見ると給料が高いですが、SESは当てはまりません。
下記に30歳時点での年収を例を載せると
- Sier、Web系:550万円
- SES系:430万円
だいたい上記のようなイメージです。
新卒から8年後には120万円も差ができてしまいます。それ以降は説明する必要無いですよね。
年収をあげたいのであれば早く行動に移すことが大切です。
新卒でSESに就職した人は、現場での人間関係に苦労する
新卒でSESに入社した人が特に陥りやすい問題に、人間関係が挙げられます。
- 研修がなく、先輩のいないOJTの現場で仕事が始まる
- とにかく仕事時間が長く、部下のやる気もない
- 常駐先が変わるので、継続的な人間関係を築けない
案外大きなデメリットなので、確認してください。
研修がなく、先輩のいないOJTの現場で仕事が始まる
新卒に研修を受けさせた方が長期的な成長を望めるため、一般的な企業は研修を行います。
しかしSES企業には研修が無いことが多く、あっても名ばかりなものです。
そのため、入社したばかりの新卒はいきなり現場に放り込まれます。
常駐先に先輩社員がいればまだ頼れるのですが、未経験の新卒がたった1人で激務な現場に飛ばされることもあるそうです。
頼れる人間が存在せず永遠と長時間労働をさせられる現場に、心身を病む新卒が毎年現れます。
とにかく仕事時間が長く、部下のやる気もない
客先常駐者は下流工程のめんどくさい仕事を任されることもあります。
特に新卒であれば立場が弱いため、EXCELの設計書を納品用にプリントする等の雑務をさせられることも多いです。
部下ができると”指導する時間”が増えるのですが、やる気のない人が多く苦労するでしょう。
部下がやりきれなかった仕事のツケは自分に回ってくるので、新卒1年目よりもハードな仕事状況になると予想されますね。
常駐先が変わるので、継続的な人間関係が築けない
職場が客先常駐である以上、プロジェクトが終了すれば次の会社に移動することになります。
その度に今まで築き上げた関係を保てず、一から信頼を構築しなければなりません。
毎回新しい現場になれるのは苦労しますよね。
人間関係が希薄になると情報不足に陥ります。
社内の人事情報や最新の技術動向など同僚と話せる機会がないのは、損なキャリアを歩むことに......
環境が人を作るので、良い環境を目指して動きましょう。
新卒でSESに入ったあなたが、たったひとつのメリットを使いこなす方法
新卒でSESに入社した人が、唯一その恩恵に授かれる場合があります。
それは、常駐先が大企業になった場合です。
優秀な社員が多く知識も豊富なため、仕事に詰まった時でも丁寧に答えてくれるでしょう。
また大企業はコンプライアンスを重視し、法令尊守が基本となっています。
そのため長時間労働を強制できず、月の仕事時間はMAXで180hです。(現場次第ではありますが。)
ほとんど定時で帰れる常駐先に配属された場合、仕事をしながら勉強や副業の時間を確保できます。
常駐先がブラック企業になった時に独立や転職などの選択を取れるように、準備しておきましょう!
新卒でSESに入った人が転職するには何を勉強すべき?
SESに新卒から長く勤めていると、給料やスキルの面でデメリットが目立ってきます。
なのでSESに新卒で入社した人は、一年以内に転職するのがオススメです。
しかし、
一体何を勉強すればいいんだ!
という人も多いですよね。
ぼくがオススメする、勉強すべきスキルは下記の3つです。
- インフラ系(AWS)
- Ruby on rails(web系の主流)
- Java(Sier、ITコンサル系に行きたい人)
インフラ系(AWS)
インフラとは、IT企業のネットワークやサーバーの構築、運用や保守を意味しています。
IT企業が存在する限り、インフラがなくなることはありません。
インフラで最も使用されているサービスは「AWS(アマゾンウェブサービス)」です。
ちなみに他には、MicrosoftのAzureもあります。
メジャーなweb系企業はAWSをメインに使っているので、まずはAWSをマスターするつもりで勉強しましょう。
AWSの特徴は200以上の機能やサービスがあることです。
どんな会社でも現在のサービスを活用することでほとんどの要件を満たせます。
上記のような背景から、IT系企業はAWSを選ぶんですよね。
今後も通常のサーバからクラウドへ移行する企業が多いので、インフラ系の需要は留まることはないでしょう。
Ruby on rails |web開発系に行きたい人は必須!
web開発をしている企業に転職したい人には「Ruby」を強くオススメします。
Ruby on railsは日本人が開発したプログラミング言語「Ruby」のフレームワークの一つです。
Ruby on railsの魅力の一つとして「勉強しやすい」ことがあげられます。
Webで調べるとほとんどの答えが日本語で見つかります。
未経験からでも勉強してWeb系エンジニアを目指せる言語と言えるでしょう。
SESに新卒入社した人でプログラミングスキルが身につかない現場であれば、勉強を始めましょう。
Java |Sier、ITコンサルを狙う人にオススメ!
新卒でSESに入社した人の中には、SierやITコンサルを目指していた人もいるのではないでしょうか?
転職でSierやITコンサルを目指す人には「Java」か「C言語」を勉強することをオススメします。
またSESの現場でも使われることが多い言語なので、勉強しやすいと思います。
業務+独学でJavaを極めることで、フリーランスや転職が見えてくるでしょう。
新卒でSESに入社した人が、いますぐすべきたったひとつの行動
新卒でSESに入社した人が転職を目指す場合、何を勉強すべきかについて言及してきました。
しかしどの程度のスキルが転職で有利になるのかを知らないと、”何を”、”どのぐらい”勉強すべきかわかりませんよね?
そんな時の指針として転職エージェントを使うのはアリかもしれません。
新卒からでも転職できる優良Web系企業も転職エージェントなら知ってます。そこへ入社するために必要なスキルも知ってます。
逆算的に考えると以下の順番になります。
- 市場価値の高いスキルで独立でも企業でも、緩やかに働いて高給料!
- 優良Web系企業でスキルを磨く
- 優良企業へ入るためのスキルを身につける
- 優良企業へ入るためのスキルが何かを確認する
- 転職エージェントで必要なスキルを確認
- 無料でITに詳しい転職エージェントに登録
となります。
上記を6番から順番に駆け上がるだけで、年収1000万円は余裕で到達可能です。
転職経験ありの私が教えるオススメの転職エージェントは?
10社以上の転職エージェント(総合系、IT系)を使った私から新卒でSESに入社したあなたにおすすめしたい転職エージェントは、以下の2社です。
2社をおすすめする理由は、幅広いIT系企業にリーチできるからですね。
- リクルートエージェント(総合系の最大手級)
- レバテックキャリア(IT系で最大手級)
のふたつには間違いなく登録しておくべきでしょう。
それぞれの特徴を下記にまとめました。
リクルートエージェントは案件数TOP!
IT系にかかわらず、有名企業の社内SEのポジションまで幅広く載せているBASICな転職エージェントです。
レバテックキャリアはIT、ITエンジニアが利用したい転職エージェントNo.1を誇ります。
SESで少しでも開発経験がある人は、こちらがおすすめですね。
新卒でSESに入ったら、転職を目標に努力しよう!
改めて「新卒でSESに入社したら、1年以内に転職すべき理由」をまとめておきますね!
- 市場価値のあるスキルが身につかない
- 長年勤めても賃金が低い
- 現場での人間関係に疲弊する
長期的な視点で考えると、新卒でSESに入社した場合は転職すべきでしょう。
そしてもし転職するのであれば、準備は早い方が良いですよね?
そう思ったなら、まずは無料で相談できる転職エージェントに登録しておきましょう。
もしかすると現時点でも転職先が見つかるかもしれません。
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